2000GT.Toyota's entry in America's race car worid.

世界に売り出すトヨタ2000GTにとって、海外レースは絶好のチャンスでした。国内の耐久レースの多くに出場していたトヨタ2000GTは、キャロル・シェルビーの手によってS.C.C.A(スポーツ・カー・クラブ・アメリカ)全米選手権シリーズ'68年度のSCCAシリーズ全13戦と最終戦に出場しました。最終戦には各ブロック(2000GTはClass C)で勝ち抜いた21台がエントリー、見事4位に入賞しました。各戦に出場した2000GTのシャシーナンバーはMF10-10001、MF10-10005、MF10-10006の3台でした。

33の赤白がMF10-10005で34・35のゼッケンも使われていました。23の青白がMF10-10001号車で当時は3のゼッケンが付いていました。MF10-10006号車は紫白のスペアカーで本来スペアカーが23番でした。現在スペアカーは日本に戻り、トライアルカーのレプリカとしてトヨタ博物館に展示されています。

エンジンは市販型ながら205psを引き出します。ブレーキとクラッチのマスターシリンダーが交換されています。メンバーの上に横向きに付くイグニッションコイルは縦向きで付いています。ヒーターユニットも外されているようです。本来エアクリーナーが付いているサービスリッドに入っている極太のゴムパイプは、後付けされたオイルキャッチタンクに繋がっています。

ハンドル、ホーンボタン、スピードメーター、タコメータはオリジナル。ウッドパネルは外され、7連のメーターは変更されています。ロールバーはトヨタから2000GT専用が発売されていましたが、それとは違うタイプが付いています。シフトレバーもフェラ−リ風のアルミのガイドが追加されています。

燃料ポンプもレース仕様に変更されています。燃料ポンプの左側が燃料タンクで、これもまたオリジナルでは無くレース用の安全タンクに交換されています。ロールバー取り付け部の上にある穴はデフを釣り下げているボルトが入っています。2000GTのデフはこの2本のボルトで釣り下げられています。この部分は本来カーペットの下にあるので、メンテナンス(デフマウントの交換)はカーペットに付いているファスナーを開いて作業します。

コードが飛び出ている場所はヒューズボックスの場所で追加されたコードが見えているようです。イグニッションはボタンのスイッチに変更されています。グローブボックスの鍵穴の周りにある金具は初期のタイプにしか付いていません。

一時期レース仕様からノーマル仕様に戻されていたシェルビーレーシングMF10-10005。赤白のボディカラーは銀と黒のツートンカラーに塗り替えられ、日常の足として使用されていました。

レストア途中のシェルビーレーシングMF10-10001。補給パーツが無いので素人がここまでやると復活の見込み無しになってしまいます。ショップでも復活しない事がありますのでレストアは程々に…。

こんなものまでミニカーになってしまいます。箱にSHELBYと書かれていますが、よほどのマニアで無い限り誰も知らない2000GTです。実車は黒のラインですがミニカーは作者の意向でネイビーブルーになっています。
Produced by P.T.P.P.レプリカの限定トミカ

KAWADAの2000GTボディで作ったラジコン。青に3番のデーブ・ジョーダン仕様と赤に33番のスクーター・パトリック仕様。

KTMCの限定トミカはオリジナル同様3種類が発売されました。
この後トミカもBOWコレクションで発売しました。

アメリカのディーラーで配られたパンフレット
2000 GT. Toyota's entry in America's race car world. And typical of Toyota's engineering excellence.  
(4Pの見開きで2000GTは表紙のみ)